院長ブログblog
「乳歯のむし歯は生え変わるから大丈夫」と思っていませんか?
2021年11月8日
こんにちは。
横浜市センター南駅エリアにある、「ひまわりにこにこ歯科」です。
お子さんの大切な歯がむし歯になったら、心配ですよね。
「でも乳歯はどうせ抜けるし、治療はしなくてもいいよね」などと考えていませんか?
乳歯がむし歯になると、永久歯にも影響を及ぼす恐れがあるなど、さまざまな問題が出てくることは、あまり知られていないのかもしれません。
今回は、乳歯のむし歯は治療した方が良い理由と、予防法についてお話させていただきます。
乳歯は永久歯に比べて、とても薄くて弱いという特徴があります。
歯の表面を覆うエナメル質やその下にある象牙質の厚みは、なんと永久歯の約2分の1という薄さ。
ただでさえむし歯になりやすいのですが、歯と歯のすき間などの見えにくいところから虫歯菌に侵されることが多いので、やっかいです。
気付いたときには相当悪化し、神経まで達してしまっている、なんてことも……。
乳歯のむし歯は進行が早いので、注意が必要です。
乳歯がむし歯になると、永久歯もむし歯になる確率が高くなります。
むし歯菌があるお口の中に生えてくる永久歯は、たちまちその影響をうけてしまうのです。
乳歯がむし歯になったら、どんな影響があるのでしょうか?
まず、乳歯の大切な役割である、噛むことが困難になります。
むし歯になると、大人でも痛くて食事がしづらいことがありますよね。
子どもは心身の健やかな発育のためにたくさんの栄養が必要な時期なのに、栄養不足になるとどうなるでしょうか?
しっかり噛めないと、偏食になったり、顎の発達に影響がでたりしてしまいます。
また、お子さんが将来、歯並びや噛み合わせが悪くなる原因にもなります。
乳歯には「永久歯が正しい位置に生えるように誘導する」という重要な使命があるからです。
本来の生え変わりの時期ではないのに、むし歯などでやむを得ず乳歯を抜いてしまうと、これから生える永久歯が目印を失ってしまいかねません。
乳歯は必ず治療して、本来の役割を果たせるようにしておきましょう。
お子さんが自分で磨いた後、ご家族の方がしっかりと仕上げ磨きをしてあげましょう。
0~2歳の間は、上の前歯が特にむし歯になりやすいです。この時期は、前歯でかじりとって食事をすることが多いことが原因です。
歯の裏側の汚れを掻き出すように磨きましょう。
3歳以降、乳歯が生えそろうと、奥歯にむし歯ができやすくなります。
永久歯よりも、歯と歯の接する面積が大きいため汚れが溜まりやすかったり、奥歯の溝が複雑でブラッシングが難しかったりすることが原因と考えられます。
歯ブラシだけで落ちづらい汚れには、デンタルフロスなどを取り入れると良いでしょう。
また、ご家族の方が使った箸で、赤ちゃんに「はい、あーん」なんてしていませんか?
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、むし歯菌は存在しません。まさにその時、むし歯菌が、お子さんに移ってしまっているのです。
お皿の共有などもやめて、むし歯菌の感染からお子さんの歯を守りましょう。
定期検診で子どものむし歯を早期発見!
乳歯のむし歯は、初期の段階では白っぽく見えることがあります。
普段の歯磨きだけでは見落としてしまうこともありますので、定期的に医師の診察を受けると安心ですね。
むし歯を早期に発見するために、歯科医院での定期検診を必ず受けましょう。
お子さんの歯の様子が気になる方は、ひまわりにこにこ歯科にご来院ください。
まず診療台に座る練習から始めて、お子さんのペースに合わせて診察を進めます。
ベビーカーのままご来院いただけるよう、入り口はバリアフリーを採用し、足を運んでいただきやすい環境を整えてお待ちしています。