歯科口腔外科oral surgery
歯科口腔外科では、あらゆるお口のお悩みに対応いたします。
このような症状はありませんか?
当クリニックまでご相談ください。
- 親知らずが痛む
- 口を開けにくい
- 顎からカクカク音がする
- 舌がしびれる
- 口が渇く
- 口をケガした
- 口内炎が長いこと治らない
親知らず
親知らずは、必ず抜かなくてはいけないわけではありませんが、下記に当てはまる方は抜歯をおすすめしております。当院で対応可能ですので、お気軽にご相談ください。
- 親知らずがはれたことがある
- 親知らずの手前の歯が、親知らずが原因でむし歯になっている。あるいはむし歯になるリスクが高い
- 親知らずがむし歯になっている
- 親知らずが口の中を傷つけている
- Q1大学病院で治療が必要ですか?
- A1当院で治療可能です。特別な器具が必要なわけではありません。抜歯は30分から1時間ぐらいかかります。術後は、激しい運動などを行わなければ、とくに問題ありません。
- Q2痛みやしびれなど、歯を抜いた後に現れる症状を知りたい
- A2歯を抜いた後は、ほぼ痛みが出ます。患者さんによって異なりますが、鎮痛剤が必要になります。
場合によっては頬がはれたり、口が開けづらくなることがあります。
また、親知らずの近くには神経があるため、その神経が傷つくことで、唇のしびれや舌のしびれ、味覚障害がでることがあります。
顎に起こる症状と病気
当クリニックでは、顎に関するいずれの症状も丁寧な問診・精密な検査で原因を究明し、根本的な治療を行います。
顎関節症
- 顎が痛む
- 口を開けるときまたは閉めるときにガクッと音がする
- 音はならないけれども、口を開けようとすると、ひっかかってしまって開かない など
顎の関節に異常が起きる病気です。生活習慣やストレス、ケガなどさまざまな原因により発症します。
痛みが強い場合は、鎮痛剤で症状を緩和します。痛みが取れたのち、口が開かない、音がするなどの症状が残っている場合には、マウスピースを使用し、かみ合わせの調整を行います。重症になると外科手術が必要になる場合もあるので、顎に異常を感じたら早めの受診をおすすめします。
顎骨骨髄炎
- 口腔粘膜の腫れ・痛みや歯のぐらつきがある
- 顔がはれている
- 高熱・だるさを感じる
顎骨骨髄炎は、歯を支える顎の組織に細菌が感染して炎症・化膿を起こす病気です。原因として最も多いケースは、むし歯や歯周病の悪化によるものです。そのほか、抜歯後や骨折、根管治療で用いられる薬剤の影響による感染などがあります。
発症が疑われたら、抗菌薬をすみやかに投与することが必要です。重症の場合は膿を出し切る外科手術を行います。
- Q1切開は痛みますか?
- A1切開が必要なときは、炎症も強く麻酔が効きづらく、多少の痛みを伴うことが多いですが、放っておくと、膿が広い範囲にたまってしまって、回復までに時間を要しますので、切って出してあげたほうがいいです。
粘膜の症状と病気
口腔粘膜とは、歯以外のお口の中の部位を広く指します。お口の中には歯の詰め物・被せ物などの修復物、入れ歯、食事などの「刺激」が多数あり、汚れやすいことからさまざまな症状が現れる部位です。
口腔粘膜の病気は「お口に問題があって起きるもの」「全身疾患の症状のひとつ」「皮膚疾患の症状のひとつ」の3つに分類されます。こうしたことから、口腔外科では他科と連携しながら治療を進めることも珍しくありません。
粘液嚢胞
- 口の中にできものがある
- 痛みはないができものが気になる など
粘液嚢胞とは、くちびるやほっぺにできる数mmから1cm程度のできものです。
中には唾液がたまっており、潰れてなくなってしまう場合は治療の必要はありませんが、繰り返してしまう場合や、潰れずに大きくなる場合には摘出する必要があります。
- Q1摘出は痛みますか?
- A1くちびるに麻酔をして摘出をします。時間は30分程度で、麻酔をして処置をおこないますので痛みはありません。術後も、痛みはほどんどないことが多いです。人によって、皮下出血により唇の周りが薄紫になる方がいますが、自然になくなります。当院にて対応可能です。
口腔乾燥症
- 口が渇く
- 味覚が変わった
- 口臭が気になる
- 舌がひびわれる など
口腔乾燥症は、最近では「ドライマウス」と呼ばれており、唾液の分泌が少なくなって舌が乾燥する病気です。
原因は水分の摂取不足、体内の水分が急激に失われる、抗ヒスタミン薬などの服用による唾液の分泌量減少が挙げられます。
治療は、唾液腺マッサージ、口腔保湿剤の使用、生活習慣の改善により唾液の分泌量を多くして症状の緩和をめざします。
口腔カンジダ症
- 舌に白い苔状のものができた
- 粘膜が赤い
- 口の中がしみる など
お口の中の常在菌であるカンジダ菌が、免疫力の低下などによって増殖し、口の中で炎症を起こす病気です。痛みや味覚障害が起こることもあります。
急性型と慢性型があり、急性型は口の中に広がる白い苔状のものをガーゼなどで拭って、お口を清潔に保つことで症状を改善できます。
慢性型は全身疾患が原因で、お口の常在菌のバランスが崩れていることも考えられるため、治療に時間がかかる場合もあります。
口腔がん
- 舌や歯ぐきが赤や白に変色している
- 硬いしこり、腫瘍がある
- 首にしこりがある など
「口腔がん」とは舌がん・口腔底がん・歯肉がん・頬粘膜がんなど、お口の中にできるがんの総称です。
口腔がんの多くは、粘膜の上皮から発生する扁平上皮がんで、発生部位としては舌がんの発生頻度が口腔がん全体の約40%を占めます。
一般的には手術療法・放射線療法・抗がん剤の3つの方法を単独、あるいは組み合わせて治療を進めます。治癒率はがんの発生部位やステージによって異なりますが、口腔がん全体の5年生存率は60~70%とされています。
お口の中に違和感がある場合は、すぐに受診しましょう。
外傷治療
お口周りのケガも治療します。
歯科口腔外科は、お口の中の治療だけではなく、お口周り(顔の表面)のケガの治療も行います。
とくに顔面は転倒、ケガ、作業事故、スポーツ事故、交通事故などさまざまな原因で外傷を受けやすい部位です。
しかし、歯が折れたりしない限り、歯科口腔外科ではなく形成外科などを受診する方が多いのが実情です。歯科口腔外科では顎の骨折や歯の脱臼、かみ合わせのずれなどの症状を総合的に判断して治療を行いますので、お顔の表面にケガをした場合は、歯科口腔外科も受診することをおすすめします。
- Q1転倒して舌を噛んでしまって出血がとまらない
- A1舌は筋肉のかたまりです。そのままにしていると、出血もなかなか止まらず、痛みも長引きますので、止血・縫合処置が必要です。
- Q2子どもが机に歯をぶつけてぐらぐらしている
- A2そのままにしていると、食事がしづらかったり、ぐらついて痛みも引かないので固定をします。
歯が抜けてしまったら
転倒事故やスポーツ事故で、歯が抜けたり折れてしまっても、元に戻せる可能性があります。抜けた歯もしくは折れた歯の破片を、歯根膜を乾燥させないようお口の中に入れたままか、牛乳(浸透圧やpHが体液と近いため)に入れて、なるべく30分以内に歯科医院までお持ちください。時間が経てば経つほど元に戻せる確率が下がりますので、できる限り早く受診してください。
ただし、頭を強く打っている場合は脳外科などの検査を優先し、命に別条がないことを確認することが先決です。